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FXの両建ては有効な方法か?メリット・デメリット

FXの両建ては有効な方法か?メリット・デメリット

FX 両建てメリット・デメリット

ここでは国内FX・海外FXにおけるトレード手法の一種である「両建て」について説明していきます。そもそもどのような手法であり、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

FXの両建てとは?

「一つの通貨ペアにおいて、売りポジションと買いポジションをどちらとも持つこと」を両建てと言います。

 

両建てをすると、

 

相場が上がる→買いポジションで利益が発生する/売りポジションで損失が発生する
相場が下がる→買いポジションで損失が発生する/売りポジションで利益が発生する

 

という状況になります。
つまり、利益と損失が互いに打ち消し合うということですね。

 

FXの両建てのメリット

まずはFXの両建ての主なメリットを挙げていきます。

 

  • リスク管理ができる
  • 含み損を少なくすることができる
  • 理論上、必勝法になり得る

 

1:リスク管理ができる

FXにおける両建てですが、「売り(買い)ポジションを取ってから、売り(買い)ポジションを取る」など両者のタイミングはずらすのが普通です。
一例として、「買いポジションを取ったものの、強いトレンドが発生しそうなので、売りポジションも取ってリスクを減らす」などのやり方があります。

 

2:含み損を少なくすることができる

例えば、

 

ドル円レート=100円
所持通貨量=10万通貨

 

だったとします。

 

そしてドル円レートが98円に落ちてしまうと、
(100円-98円)×10万通貨=20万円の含み損が発生します。
このあともレートが落ち続ければ、含み損も大きくなり続けますよね。

 

ですが、99円まで落ちたときに10万通貨の売りポジションを持てば、
10万円の含み益が発生します。

 

20万円だった含み損は、トータルで10万円までダウンしますよね。

 

こういったエントリーを狙ってできるのであれば、両建ては役立つかもしれません。

 

3:理論上、必勝法になり得る

本題から外れるのでごく簡単に説明しますが、

 

  • 両方決済したらプラスマイナスゼロになるように「売りポジション」「買いポジション」を持つ
  • 両方のポジションのスワップポイントがプラスである

 

という条件を満たす通貨ペアがあれば、理論上ほぼノーリスクでスワップポイントを稼ぎ続けることができます。

 

とはいえ、「売り(買い)ポジションのスワップポイントがプラスなら、買い(売り)ポジションのスワップポイントはマイナス」である場合が多いので、なかなか実現できませんが。

 

FXの両建てのデメリット

続いてFXの両建ての主なデメリットを挙げていきます。

 

  1. そもそも両建てができないFX業者もある
  2. スプレッドが倍になる
  3. 少額資金では厳しい
  4. スワップポイントが獲得できない可能性が高い

 

1:そもそも両建てができないFX業者もある

両建てを禁止しているFX業者が少なくありません。
国内FX業者に比べると海外FX業者は全体的に自由度が高いですが、そんな海外FXであっても両建てができないところが結構あります。

 

ちなみに
「買いポジションを両建てを禁止しているFX業者Aで、売りポジションを両建てを許容しているFX業者Aで」という買い方をしても、FX業者Aにバレる可能性が高いのでやめておきましょう。

 

2:スプレッドが倍になる

売りポジションも買いポジションも持つわけですから、スプレッドが倍になります。

 

3:少額資金では厳しい

「2」と同じ理由で資金が倍必要になるので、少額資金で両建てをするのは難しいです。

 

4:スワップポイントが獲得できない可能性が高い

「メリット」のところでも触れましたが、売りポジション・買いポジションのスワップポイントが両方プラスになることはまずないので、スワップポイントが獲得できなくなる可能性が高いです。または、「獲得できたとしても、本来より少なくなる」わけですね。

 

ただし、スキャルピングトレード(超短期取引)やデイトレード(1日で完結する取引)など、「スワップポイントが付与されるタイミングをまたがない取引」なのであれば、この事はデメリットになりません。

 

5:含み益も減りかねない

先ほどと同じく

 

ドル円レート=100円
所持通貨量=10万通貨

 

だったとします。

 

レートが102円まで上がれば、20万円の含み益が出ますよね。
ですが、何らかの理由で101円のときに10万通貨の売りポジションを持ってしまうと、含み益はトータルで10万円まで下がってしまいます。

 

FXで両建てを実行する意味はあるのか?

ここまでFXにおける両建てのメリット・デメリットを紹介しました。

 

結局のところ両建ては有効な手法なのでしょうか?
筆者としては「両建ては基本的にすべきでない」と考えています。

 

その主な理由は以下のとおりです。

 

  1. ややこしくなるだけだから
  2. FXの腕が上達しなくなる恐れがある

 

1:ややこしくなるだけだから

「基本的に両建てをする」という前提で考えると、ポジションを持ったら常に「反対のポジションはいつ持とうかな」と考えることになります。これでは精神的な負担が大きくなってしまいますよね。
しかも、特にFX初心者のうちは「負担に見合ったリターン」が得られない可能性が高いです。多くの場合、「損失も減るが、利益も減る」という結果になりますからね。

 

ですから、ビギナーのみなさんは「利益(損失)が出たら、自分が決めたところで利確(損切)」というように、できるだけシンプルにFXトレードというものを捉えましょう。この場合、もちろん両建てはしません。

 

2:FXの腕が上達しなくなる恐れがある

両建てを常用している人のなかには、「まあ、両建てしておけば大失敗はないし……」などと消極的な考えを持っている方が少なくありません。
確かにその発想自体はそれほど間違っているわけではありませんが、「両建てさえすれば大丈夫」などと思っていると、FXの腕が上達しなくなる恐れがあります。

 

しかし、「下がったら損切り、上がったら利確。下がるか上がるか予想する」というようにシンプルに考えていれば、だんだんとFXが上手くなっていきます。

 

FX中級者以上は両建てを選択肢に入れてもいいかもしれません

ですが、中級者くらいからは両建てを試してみてもいいかもしれません。

 

例えば、「うねり取り」という、売りポジションと買いポジションのどちらでも稼ぐ手法がありますが、それを狙ってみるという手もあります。
また、「ナンピン両建て」などの「両建てを、他の戦略を組み合わせた手法」を実践する自信があるのであれば、チャレンジする価値があると思います。

 

しかし、FXでガンガン稼いでいる人のなかにも「両建てなんて絶対にしない」と語っている人もいます。それくらい「両建て」は扱いが難しいものであると考えましょう。

 

まとめ:FXの両建てはメリットよりデメリットが大きい!おすすめしません!

ここまでFXの両建てのメリットやデメリットを紹介しました。

 

両建てとは、

 

  • 売りポジションと買いポジションを持つ手法
  • 含み益と含み損が打ち消し合う

 

というもの。

 

そしてメリットとしては、

 

  • リスクを下げられる
  • 含み損を少なくできる

 

デメリットとしては、

 

  • スプレッドが倍かかる
  • 資金も倍必要
  • むしろ複雑になる
  • FXのテクニックが伸びにくくなる

 

などのものがあります。

 

ハッキリ言って、メリットに比べてデメリットのほうが大きすぎます。
よって筆者としては、両建てはおすすめしません。

 

それよりもレバレッジを高くしやすい海外FX業者を使って、シンプルな取引を進めていくことを推奨します。