FX業者側の資金管理方式「分別管理」と「信託保全」について

ここでは「FX業者側」の資金管理形式である「分別管理」と「信託保全」について解説します。両者は明確に違うものですが、ユーザーにとって安全なのはいったいどちらなのでしょうか。

 

FXの「分別管理」と「信託保全」

それではFX業者の資金管理形式について見ていきましょう。

 

  1. 分別管理
  2. 完全信託保全
  3. 一部信託保全
  4. どれでもない

 

①分別管理

「FX業者そのものの資金(運営費など)」と「トレーダーから預かっているお金」を切り離して管理する形式のことを「分別管理」と言います。
この形式であれば「FX業者が、トレーダーのお金を使って運営をする」という事はありません。

そして、FX業者の運営が続く限り、分別管理されたお金がなくなることはありません。

ですが、そのFX業者が潰れてしまうと、「分別管理しているトレーダーの資金」も差し押さえられてしまう恐れがあります。

ですから、「トレーダーの資金は100パーセント安全である(何かあれば全額戻してくれる)」とは言い切れません。

 

②完全信託保全

「トレーダーの資金を、第三者に預けて保管する形式」のことを完全信託保全と言います。
分別管理の場合は言ってみれば「自分たちで分けているだけ」ですから、完全信託保全のほうが圧倒的に安全です。
実際、FX業者が潰れたとしても、トレーダーの資金が差し押さえられることもありませんし、「FX業者側がトレーダーの資金を使い込む」ということも100パーセントありません。
ですから、何かあれば資金がユーザーに全額戻ってきます。

 

③一部信託保全

完全信託保全と形式は同じですが、戻ってくる金額に上限があります。
そのため、FXトレードによって大金を動かしているユーザーなどに関しては、「資金が一部しか戻ってこない」という可能性もゼロではありません。

 

④どれでもない

つまり、「『FX業者としての運営資金』も、『ユーザーから預かっているお金』も、ごちゃまぜに管理している」という事です。

さすがに「ユーザーから預かっているお金は○○円、業者としての資金は○○円」などと記録するとは思いますが、あまりにも危険性が高いです。
もちろんこんなFX業者はほぼ存在しませんが、万が一見つけても絶対に使わないようにしましょう。

 

国内FX業者は分別管理?信託保全?

国内FX業者は全部「完全信託保全」です。
ですから万が一国内FX業者が潰れたとしても、ご自身が預け入れていた資金は100パーセント戻ってきます。

ちなみに、「国内FX業者の完全信託保全義務」ができたのは平成21年のことです。
それ以前は、むしろ完全信託保全・一部信託保全形式の国内FX業者はありませんでした。

 

海外FX業者は分別管理?信託保全?

海外FX業者に関しては、「必ず信託保全せよ」などの一定のルールがあるわけではありません。ただ、比率としては、「分別管理のところが大半であり、信託保全のところは少ない」という感じになっています。

こうなると「『分別管理先の第三者』の信頼性」が重要になってきますね。

一例として、海外FX業者の「XM」はバークレイズ銀行という超大手銀行を利用しており、安全性は非常に高いと言えます。
一方、規模が小さく信頼性が低い銀行を使っている海外FX業者もあり、そういった業者に関しては安全性が多少低いと言えるでしょう。

海外FX業者の中にも信託保全にしているところも多少あるわけですが、それも「一部信託保全」のところが大半です。

ですから「資金管理形式」に絞って考えれば、国内FX業者のほうが海外FX業者よりも安全であると言えるでしょう。

ちなみに、「AXIORY」は数少ない「完全信託保全をしている海外FX業者」です。
トレードもしやすく資金管理以外に関する部分の信頼性も高いので、「海外FXがやりたいけれど、資金は徹底的に守ってほしい」という方には、AXIORYをおすすめします。

 

FX業者の安全性は「分別管理か信託保全か」だけでは判断できない

ここまでの解説で「じゃあ、国内FX業者のほうが絶対に安全じゃないか!」と感じた方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。

なぜなら「分別管理or信託保全」の差が重要になるのは、基本的にそのFX業者が経営難に陥ったり潰れたりしたときだけだからです。

一応「分別管理では、経営が安定していてもユーザーのお金に手を出すかもしれない」とも言えますが、そこを疑い出せばキリがありません。そもそも「経営が安定している」のであれば、わざわざリスクを背負って利用者の資金を使う理由がありません。

前置きが長くなりましたが筆者としては、「海外FX業者のほうがトータルで見れば安全」だと考えています。

その主な理由は以下のとおりです。

 

  1. ゼロカットシステムがある
  2. レバレッジ倍率を高くできる

 

①ゼロカットシステムがある

「口座残高がマイナスになった際に、マイナス分を業者が補填してくれる仕組み」のことを『ゼロカットシステム』と言います。

「普通は口座残高がマイナスになる前に、ロスカットが発生する」わけですが、非常に強いトレンドがあればロスカットが間に合わず、「自己資金以上の借金」ができてしまう可能性もあります。

ですが、ゼロカットシステムがあれば「失うのは自己資金額まで」で済みます。
ただし、全ての海外FX業者にこのシステムがあるというわけでないので気を付けてください。ですが、大手のところであればだいだいあります。

ちなみに、ゼロカットシステムを設けている国内FX業者は存在しません。
なぜなら、金融法によって「事業者が利用者の損失を補填してはならない」と定められているからです。

 

②レバレッジ倍率を高くできる

国内FX業者のマックスレバレッジは25倍までです。
それでも十分高く感じるかもしれませんが、海外FX業者にはマックスレバレッジが数百倍のところが多いです。1000倍や3000倍のところもあるくらいです。

「レバレッジ倍率が低いほうが安全では?」と感じるかもしれませんが、そうでもありません。

例えば

取引額:10万円
レバレッジ倍率:1倍

なのであれば自己資金が10万円必要ですよね。

ですが、

取引額:10万円
レバレッジ倍率:100倍

なのであれば自己資金は1000円で足ります。

つまり「レバレッジ倍率が高ければ高いほど、自己資金が減りにくくなる」という事です。

ただし、「レバレッジ倍率が高いと、大きな金額の取引ができるようになって、感覚がマヒする可能性があって危険」とは言えるかと思います。
「ハイレバレッジ取引が安全」なのは自制心が強い人に限った話ですので、覚えておきましょう。

 

まとめ:FXの安全性は分別管理or信託保全だけは決まらない

FX業者側の資金管理形式である「分別管理」「信託保全」について解説しました。

 

分別管理→FX業者が「運営資金」と「ユーザーの資金」を分別して管理する
信託保全→FX業者が「運営資金」を、第三者が「ユーザーの資金」を管理する
一部信託保全→信託保全ではあるが、補填金額に上限がある

 

といったところです。
「資金管理形式」だけで言えば、一律で完全信託保全をしている国内FX業者のほうが安全です。

しかし、結局のところ「日常のトレードをどれくらい安全に行えるか」のほうが重要ですので、筆者としては「ハイレバレッジ・ゼロカットシステムあり」の海外FX業者をおすすめします。

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