海外FXの手数料って?トレードコストについて解説します!

FXを始めるにあたり、口座開設自体は無料でできますが、その後トレード行うためにはFX業者に手数料を支払う必要があります。

といっても、手数料だけ別途請求されるという形態ではなく、トレードしている中で手数料が引かれているという形態の方が圧倒的に多くスタンダードです。

また、海外FXと国内FXでは手数料のしくみが変わってくる場合があります。

今回は、海外FXの手数料について紹介していきます。

海外FXの手数料って何?

手数料には、スプレッド取引手数料と呼ばれるものがあり、それぞれ設定しているFX業者があります。これとは別に、別途取引手数料がかかる口座があるところもあります。

海外FXのトレードコストはスプレッドと共に取引手数料を合算したものを指します。

この取引手数料ですが、かかる場合とそうでない場合があります。では、取引手数料がない方がいいのかというとそうではありません。取引手数料がかかるのには理由があります。

取引手数料がある口座・ない口座

この決定的なちがいは、執行方式の違いにあります。

執行方式の違いを説明するためには、まず取引方法の違いについて説明しなければなりません。

取引方法の違いとは?

トレーダーが注文を出した時、その注文がどういったルートを通って約定されるかという過程の部分において、取引方法は大まかに2種類存在します。

一つが海外FXのスタンダードであるNDD方式と、国内FXのスタンダードであるDD方式です。

NDD方式とは?

トレーダーの注文がそのまま流れるシステムです。

トレーダーはFX業者のシステムを使って注文をしますから、その注文が実際に以上に届くまでにはラグが生じます。この時、注文により近い数字で注文が確定される頻度が高いところを「約定力が高い」FX業者とし、反対に注文と実際の確定時に数値がかなり変わってしまう頻度が高いところを「約定力が低い」FX業者と言っています。

NDD方式のFX業者でトレードする時には、トレーダーはこの約定力を非常に重視します。

注文時の数字と、確定時の数字が大きく異なると、それだけトレーダーにとっては損失です。

約定力が高いのがNDD方式の特徴です。

DD方式とは?

一方で、DD方式は注文から注文確定の流れの間に、ディーラーが仲介するという方式で、トレーダーが注文を出した時、その注文をカバー先の銀行にそのまま流すかどうかをFX業者に所属するディーラーが判断するというシステムです。

トレーダーの注文を一旦ディーラーで受けるということは、その注文を見て逆の注文をFX業者としてインターバンクに流せるということです。つまり、トレーダーの注文が負けの場合は、その逆の注文を出すことでFX業者が勝つことができるということ。トレーダーが負ける時に、FX業者は勝ち利益を得ることができます。

こうした仕組みがDD方式と呼ばれるものとなります。

DD方式はスプレッドが非常に狭く、トレードコストはかなり低いという特徴があります。

トレーダーのメリットとしては、このスプレッドが狭いという部分にあたるでしょう。

これがNDD方式とDD方式の違いです。

NDD方式にはさらに細かく執行方式に違いがあります。
この部分は別途取引手数料がかかるか、かからないかということに関係していますので、確認しておきましょう。

執行方式の違いとは?

取引手数料がある口座に関しては、一般的にNDD方式をとっている場合の「STP口座」と「ECN口座」の違いと言われています。

基本的にはスタンダード口座と呼ばれるものがSTP口座にあたり、ECN口座は会社によって呼び方が異なります。

そして、STP口座が取引手数料なし、ECN口座が取引手数料ありというスタイルをとっている場合が多いです。

以下で、STPECNは何が違うのか見ていきましょう。 

STP方式とは?

STP方式は、トレーダーとインターバンクを直接つなぐことになります。

まず、トレーダーが注文を出します。この後、ブローカーが一旦自分で決済します。その後、ブローカーはインターバンクに注文を出します。この時差によって生じた価格の差によって、ブローカーが損をすることがあります。このため、リクオートがしばしば起こるとされています。しかしながら、非常に約定力が高く手数料がかからないことが利点となります。

ECN方式とは?

ECNとは、金融商品を電子取引できる私設取引システムを行う取引所のことを指します。このように、施設取引所に直接つないで為替取引をする方法のことをECN方式と呼びます。

FXは個人取引だけでなく、ファンドやブローカーなど、法人によって行われる取引もひっきりなしに行われています。個人も法人もごちゃごちゃの中で取引を行うことで、様々な売買注文の中から自分の注文に対する反対注文がマッチングされ、約定されるという仕組みです。

ECN方式の場合は、スプレッドが通常よりも狭く設定されている場合が多いです。一方で、口座を利用するためには取引手数料を支払う必要があります。この利点として、スプレッドは海外の場合変動制が多いので、取引する時間やイベントなどの影響によって変わってしまいますが、取引手数料は固定ですので、スプレッドの変動の影響を受けにくいとされています。

このように執行方式には違いがあり、どの口座を利用するかでトレードコストが変わります。

しかし、トレードコストが安い方を選んだとしても、トレードスタイルが口座に合わない場合がありますので注意が必要です。

一般的には、 

STP方式の口座→小さいロットサイズで取引をする場合に向いている
ECN方式の口座→大きいロットサイズで取引をする場合に向いている

このように認知されています。

XMのトレードコストを見てみよう!

さて、ここまででトレードコストについてなんとなくおわかりいただけたでしょうか?

せっかくなので、実際に海外FXの口座ごとにかかるトレードコストについて紹介していきます。

ここでは、日本人トレーダー人気が一番と言われる、XMを例に挙げてその差を見ていきますね。

 

項目スタンダード口座ZERO口座
注文方式STPECN
平均スプレッドドル円2.0pipsドル円0.1pips
取引手数料/LOT無料1,0pips
最大レバレッジ※888倍500倍
1LOT単位10万通貨10万通貨
最大取引サイズ50LOT
(500万通貨)
50LOT
(500万通貨)
最小取引サイズ0.01LOT
(1,000通貨)
0.01LOT
(1,000通貨)
最低入金額5ドル100ドル
ボーナス付与対象対象外

 

これが実際のSTP口座とECN口座のちがいになります。ちなみにXMの場合は、この他にもマイクロ口座というものがありますが、これはSTP方式となっています。

ゼロ口座のトレードコストを考えると、基本的にスプレッドが0.1程度なのに対して取引手数料が1.0pips程度なので、合わせて1.1pips程度となります。

これに対して、スタンダード口座はスプレッドが2.0pipsなので、これだけ見るとゼロ口座の方がトレードコストは引くように思われます。しかし、取引量や取引回数が変わればトータルでかかるコストも変わってきますので、トレードコストの数値だけでなくどういったトレードスタイルで行っていくかも考慮に入れる必要があります。

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