海外FXの両建て取引はOK?業者全体の傾向

同じ通貨の買いと売りのポジション両方を持つ両建ては人気のトレード手法です。海外FXでも両建ての取引を行いたい人は多いのではないでしょうか。

今回は海外FXで両建てを行うことはできるのか?業者全体の傾向を解説していこうと思います。

 

両建て取引のメリットは?

そもそも両建てのメリットはどんなところにあるのでしょうか。両建て取引とは、同じ通貨ペアのポジションを反対方向に同時保有している状態です。

そのため、両建てでエントリーしている最中には、損益幅は一切変化することはありません。買いポジションが100pipsプラスになれば、売りポジションは100pipsマイナスになります。

片方のポジションがプラスになったら、もう片方のポジションは同じ分だけマイナスになるため、普通に考えればメリットはないように感じられます。

 

含み益を確保することができる

しかし、すでに含み益が出ている場合、途中から両建て取引を行うことによって、含み益を確保した状態で相場の様子をうかがうことができます。

 

次のようなケースでは、両建てが有効となります。

すでにドル円をロングでエントリーを行っており、110⇒111円、100pipsの利益が発生している。

ファンダメンタルズ面でもテクニカル面でも、さらに上昇するのかは微妙なところと判断される。

ショートでエントリーを行うことで、100pipsの利益を確保して相場の状況を見守る。

相場がさらに上昇していけば、売りポジションを決済して買いポジションは持ち続ける。or 相場が下がっても損益は固定されるので、利益は確保できる。

両建てを行えば、利益を確保したまま相場を見守り、戦略を練ることが可能になります。

 

うねり取りが可能になる

FX相場ではトレンドの最中でも、一時的に利益確定の決済によってトレンドとは反対方向に調整が入ることがあります。

上昇トレンドであれば、ずっと上昇が続くわけではなく、ところどころで下落するポイントがあるのはトレード体験者であればご存知でしょう。

もし、下落するタイミングでも利益を上げることができれば、一度の上昇トレンドの中で、より大きな利益を出すことが可能になります。

 

次のようなケースを考えてみましょう。

 

1ドル110円のとき、ロングでエントリー。

上昇トレンドの流れに乗って、1ドル111円まで上昇。

そろそろ調整が入りそうなので1ドル111円でショートのエントリー。

調整が入り、1ドル110.8円で売りポジションを決済。

両建てトレードを数回した後、1ドル113円で買いポジションを決済。

 

このようなトレードでは、保有し続けた買いポジション300pipsの利益に加えて、相場の調整時にエントリーと決済を行った売りポジションの利益も含まれることになります。

少々難しい手法ではありますが、成功すればより大きな利益を得ることが可能になります。

 

海外FXで両建てはできる?

このようなメリットのある両建ですが、残念ながら海外FX業者はあまりウェルカムではないようです。

 

海外FXは両建てに厳しい

海外FX業者は国内FX業者と比べて、両建て取引に対して厳しく規定される傾向にあります。その理由はとても明確で、海外FX業者ではゼロカットシステムが採用されているからです。

ゼロカットシステムでは、口座のマイナス残高をFX業者が補填するというシステムです。仮に両建てを行っているとき、ゼロカットが発動すると、片方のポジションのマイナス分は補填され、もう片方のポジションでは莫大な利益が発生します。

そのとき、トレーダーのマイナス分を補填しなければならないのは海外FX業者です。両建てを認めてしまうと、ゼロカットシステム発動時にトレーダーだけが利益を得て、FX業者は損失が発生してしまうという状況に陥ってしまいます。

多くの海外FX業者は両建て取引を禁止しています。

 

含み益を確保して相場状況を見守るために両建て取引を行っている。

スイスフランショックのような、相場の急変が起こった。

片方のポジションが大きな含み損を抱えて証拠金維持率が強制ロスカット水準を下回った。

しかし、あまりにも相場の値動きが大きく急だったため、強制ロスカットが発動されなかった。

口座残高が大きなマイナスになってしまったので、ゼロカットシステムが発動。

片方のポジションでは大きな利益が出ているため、ポジション決済後に口座残高には大金のある状態になった。

ゼロカットシステムがあるゆえに、海外FX業者は両建て取引に対して厳格な姿勢を見せざるを得ません。しかし、海外FX業者でも両建て取引ができないわけではありません。

 

3種類の両建て方法とは?

海外FX業者で両建てが許されるケースを紹介します。

 

同一口座内の両建て取引

この方法は国内FX業者でよく用いられるものです。同じ口座内で買いポジションと売りポジションを同時に保有することで、前途の利益固定やうねり取りを行うことが可能になります。

同一口座での両建て取引は海外FX業者でも容認される傾向にあります。というのも、同一口座内での両建ては利益分と損失分が相殺されるからです。

通常ゼロカットシステムが発動するような場合でも、両建てを行っていれば損失と利益が相殺されることになるため、ゼロカットシステムが実施されることはありません。

基本的には国内FX業者、海外FX業者ともにすべてのFX業者が同一口座での両建て取引を認めています。

 

同一FX業者内の複数口座間での両建て

海外FX業者では、1つのFX業者内のアカウントで複数の口座を持つことができます。これを両建てに利用して、口座Aでドル円の買いポジション、口座Bでドル円の売りポジションを持つことはできるのでしょうか。

海外FX業者では、同一業者内の複数口座間で両建てを行うことは基本的には禁止されています。ゼロカットシステムは口座ごとに発動するため、前述したようにFX業者への負担が大きくなるからです。

しかも強制ロスカット水準が低かったり、ボーナス額が多かったりして、マイナス残高が発生しやすいFX業者であればなおさらです。

ただし、強制ロスカット水準が高くてボーナスが無い海外FX業者であれば、複数口座間での両建てを禁止していないケースもあります。

 

海外FX業者間の両建て

3つ目は別の海外FX業者間で両建て取引を行う方法です。同じ通貨ペアで、XMで売りポジション、Axioryで買いポジションを保有していれば海外FX業者間での両建ての取引を行うことができます。

海外FX業者間で両建てを行う場合については、ゼロカットの問題があるため、ほとんどの海外FX業者で禁止されているのが実情です。

ちなみに、禁止されている海外FX業者間のケースで両建てを行えば、バレることはないのでは?と思われるかも知れませんが、MT4などの利用を通じてバレてしまうことが多いようです。

 

利用規約違反になった場合

各海外FX業者には利用規約があり、両建てに関わらず違反すると厳しい処置が取られてしまいます。故意に違反を行った場合はもちろんですが、間違いで違反を行った場合でも、出金拒否、利益の取り消し、口座凍結などの措置を取られる可能性もあります。

そうならないためにも、利用する海外FX業者の利用規約について、事前にしっかりと確認しておくことをおススメします。

 

海外FX業者ごとの両建の扱いは?

最後に各業者で、両建ての扱いがどうなっているのか紹介します。

 

 

会社名 同一口座 複数口座 業者間
XM Trading × ×
iFOREX × ×
Titan FX
FBS FX ×
Tradeview

 

同一口座内においては全ての海外FX業者で両建て取引を認めています。一方で複数口座や業者間の両建てに関しては、海外FX業者によってまちまちといったところです。

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